どんなに頑張っても癒えない傷もあったりするみたいだ。

最近部長降ろされた部活を見かけたり今の部長と会ってしまったりすることが増えてしまって。


やっぱりそうすると足元が消え去ったような空虚な感覚が身体に広がる。


自分の身体を掻きむしってそこら辺にあるもの全てバラバラに壊しちゃいたいような。


そんな酷く攻撃的な感情が胸の中に膨れ上がってくる。


傷は時間が経っても浅くはならない。


いつまでも抉られた心の部分がふさがらない。


一番忙しいはずの学年で、誰よりも暇な自分。


係りなんて去年のうちに決まってしまっているから、私の仕事はなにもない。


文化祭も体育祭も、なーんにも仕事がないまま過ぎていく。


すごくいい時期に部長を降ろされたな、と思う。


忙しいみんなをみるたびに、そう感じる。


仕事という部分での学校生活が充実してないんだと思う。


そうするとやっぱり去年のことを思い出して苦しくなって。


さらに嫌いになっていく。見たくも、ないくらい。


後輩も、彼女も、もうひとりの彼女も平気なのに。大好きなのに。


どうしても、ダメだ。


そんな醜い自分にも吐き気がして。


息が出来ないほど追い詰められていくのがわかる。


それがすごく、嫌だ。


気持ち悪くてたまらない。


……どうしたらいいんだろう。